「BCP=災害に備える」と思いがち。
コロナ禍以降は、感染症も意識されるようになりました。
策定が義務づけられた副事業所のBCPも、災害(地震・風水害)と感染症のBCPです。
より正確にBCPを理解していくなら、「リスク」と言っている事象は「インシデント」のことです。
インシデントは、災害や感染症だけではなくて、
会社の事業活動の停止や縮小につながるような緊急事態 のことです。
●インシデントとは
- 事業の中断や阻害(通常フローに想定されていないマイナスの影響)を引き起こしてしまうこと
- 損失をだしてしまうようなこと
- 緊急事態やピンチにつながってしまうこと
地震や風水害などの自然災害のほかにも、関連する事柄もふくめて、例えば…
- サイバー攻撃
- 原材料の仕入れ先が被災
- 技術者の不足
- 社長の事故や予定外の長期不在
- 風評被害
- データ等の喪失
- システムダウン
など、たくさん考えられます。
自社にとっての「インシデント」には、どんなことが考えられるかを洗い出し、
現状、それぞれの対応策があって、浸透できているかを確認します。
現時点で対応策がないのであれば、考えていきましょう。
- 直接的な一次被害はどんなことか
- 一次被害によって引き起こされる二次被害はあるか
- 万が一、インシデントが発生しても被害を拡大しないための対策は何か
- 平時からしておくことは何か
細かいようですが、結局BCPではこれらの組み合わせが必要になってきます。